もうすぐ忘年会シーズン。同僚や友達と飲みに行くのは久しぶりだという人もいるかもしれません。子育てをしている人の場合は、参加するほうも誘うほうも、互いに気を使いがちです。飲み会を企画するとき、どんなコミュニケーションがあるとよいのでしょうか。育休後コンサルタントの山口理栄さんと考えます。

2022年6月、育児休業から復帰した女性たち約20人に、飲み会に関するヒアリングを実施しました。そもそも飲み会が好きな人とそうではない人がいますが、「飲み会に参加したい」と思っている人の中で「夫が反対するから行けない」という人はほとんどいませんでした。母親や義理の母親を気にする声は少しみられましたが、「行くか行かないかは自分で決める」という人が多数派でした。
参加しづらい3つの理由
多くの女性は出産すると、自由になる時間が出産前から大きく減ってしまいます。2021年の総務省「社会生活基本調査」によると、6歳未満の子どもがいる家庭では、1日のうち妻の家事・育児時間は7.28時間であるのに対し、夫は1.54時間です。
コロナで役割分担に変化
一つ目は、パートナーが同居している場合は、冒頭で紹介したヒアリング結果にも表れているように改善の兆しがみられます。
まずは聞いてほしい
二つ目の、子育て中の女性を飲みに誘いづらいという状況は、配慮のようにみえて、「女性だから子育てを優先するだろう」というアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)であるともいえます。

三つ目の、母親自身が遠慮してしまう場合は、周囲とのコミュニケーションが不足していることが多いです。
完璧を求めない
実際、子育て真っ最中に飲み会の予定を立てて調整するのは一苦労です。日々のタスクを回すのに精いっぱいで、便利な外注サービスを検索して比較検討する余裕すらなく、仕方なく自分でこなしているという人は少なくないでしょう。
純粋に楽しい飲み会に
そもそも、「飲み会」の役割や行く目的にも変化が生まれています。

仕事、家事、育児、介護…日ごろ誰かのために頑張っている人が、自分らしさを取り戻す時間をもてるように。
誰もが「ふらっ」と日常を離れる瞬間を応援する企画です。
著者:
小林明子
OTEMOTO創刊編集長 / 元BuzzFeed Japan編集長。新聞、週刊誌の記者を経て、BuzzFeedでダイバーシティやサステナビリティの特集を実施。社会課題とビジネスの接点に関心をもち、2022年4月ハリズリー入社。子育て、教育、ジェンダーを主に取材。