02.20Fri/金

LOCARI(ロカリ)

幼い子どもが事件に…ニュースに心を揺さぶられたときに考えたいこと

幼い子どもが亡くなったニュースは社会に大きな悲しみをもたらします。特に児童虐待事件では加害者を非難する声が強まり、報道は過熱します。テレビやネットを通して子どもが目にすることもありますが、どんなフォローが必要なのでしょうか。虐待報道のあり方とその受け止め方について、児童精神科医の小澤いぶきさんに聞きました。

目を背けたくなることも

ーー子どもが事件や事故に巻き込まれたというニュースを見るたび、胸が痛みます。

提供写真
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ーー2019年に千葉県野田市で小学4年生が亡くなった事件、東京都目黒区で5歳の子が亡くなった事件では、虐待の状況が詳しく報道されたほか、児童相談所の対応も報じられて批判が集まりました。

虐待の背景にある構造

児童虐待は、さまざまな社会状況が複雑に絡み合い、子どものSOSに応えることが困難となる中で生まれているのではないでしょうか。

Adobe Stock / 古橋尚子
Adobe Stock / 古橋尚子

虐待報道にもガイドラインを

ーー虐待事件の場合、児童相談所に通報されていたことがわかった、過去に一時保護されていたなど、次々と情報が明らかになるため報道合戦になりやすいです。報じる側としてはどのような注意が必要でしょうか。

牛乳パックに「体罰禁止」

スウェーデンでは1979年に親子法の改正で体罰が禁止されました。その後、大々的にキャンペーンを展開し、さまざまな方法が取られ、学校で学べる教材や保護者が手に取れる教材の開発も行われました。ユニークなものとしては牛乳パックのパッケージに法律の情報をのせるなど、大人も子どもも手にとるものを通して日常的に目にするようにして会話のきっかけをつくったのです。

Adobe Stock / Hassyoudo
Adobe Stock / Hassyoudo

報道を子どもが怖がったら

ーー子ども自身が子どもの権利について知るきっかけを、メディアや企業がつくれるといいですよね。一方で、冒頭の話にあったようなセンセーショナルな報道を子どもが目にすることもあります。そばにいる大人として気をつけるべきことはあるのでしょうか。

著者:
小林明子
OTEMOTO創刊編集長 / 元BuzzFeed Japan編集長。新聞、週刊誌の記者を経て、BuzzFeedでダイバーシティやサステナビリティの特集を実施。社会課題とビジネスの接点に関心をもち、2022年4月ハリズリー入社。子育て、教育、ジェンダーを主に取材。