02.18Wed/水

LOCARI(ロカリ)

がっかり世界遺産?思わず「がっかり」してしまう世界遺産&観光名所

「がっかり」してしまう世界遺産&観光名所をご紹介。楽しみにしていた海外旅行、期待に胸膨らませた世界遺産。ところが行ってみたらがっかりだった! そんなことにならないように、事前にがっかり具合を知っておこう。「世界3大がっかり」から「世界がっかりランキング」「がっかり世界遺産」まで、世界のがっかり名所をみていこう。

「世界3大がっかり」ってなんだ?

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シンガポールのマーライオン・パーク周辺の絶景。中央奥の建物が屋上プールで有名なマリーナ・ベイ・サンズ。毎晩行われている光と水のシンフォニー「スペクトラ」も見ものだ

まずは「世界3大がっかり」を紹介しよう。日本で広く知られている3大スポットだ。ちなみに、いずれも世界遺産ではない。

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ライオンの頭と魚の身体を持つマーライオン。付近にはもう1体、全長2mのミニ・マーライオンが潜んでいる

ところが風水で占った結果、2002年に現在のマーライオン・パークに移転。周辺の開発が進み、2010年にマリーナ・ベイ・サンズがオープンすると、一気に東南アジア屈指の夜景スポットに変貌を遂げた。悪評も過去の話。周囲の景観も含めれば、最近の評判はそれほど悪いものではない。

実はシンガポールには7体のマーライオンがある。もっとも大きいのは高さ37mのセントーサ島マーライオン・タワーで、口の中や頭の上からマラッカ海峡を望むことができる。

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衣装に身を包んだ小便小僧、ジュリアン坊

ただ、イベントがあるたびにさまざまな衣装に着替えたり、水ではなくてビールを出すこともあるというから侮れない。すぐ近くにある世界遺産「ブリュッセルのグランプラス」の市立博物館には900着以上の小便小僧の衣装が保管されている。世界遺産と合わせて楽しめば、それほどがっかりもしないはず。

実は近くに小便少女なる像がある。こちらこそ、いろんな意味でがっかりすること間違いなし!

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人魚姫像。夜景をバックに、下からあおるように撮影すると悪くない

すぐ側まで近づけるので写真は撮りやすいが、その分、落書きされたり色を塗られたり、首や腕を切断されるといった残念な被害にもよくあっている。海岸沿いの散歩道とパステルカラーの家並みは美しいので、そちらをメインに楽しもう。

3つの世界がっかりランキング

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ギザのピラミッド。ピラミッド自体の評価は低くはないが、周辺が普通の街で、客引きが非常にしつこいことで知られている

■TheTravel.com "The World’s Most Disappointing Tourist Attractions"
まずは月400万人の読者を持つカナダの "TheTravel.com" が2018年11月に発表した「もっとも残念な観光名所(時間の無駄)」がこちら(記事では26か所を選んでいるがベスト10を掲載)。

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カプリ島の青の洞窟。潮や波の状態によってツアーは中止になってしまう。訪ねられるか否かはスケジュールと運次第

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ピサのドゥオモ広場。左が洗礼堂、中央奥が大聖堂、右が鐘楼でいわゆるピサの斜塔。周囲は斜塔を支える写真を撮る観光客だらけ

ピラミッドやピサの斜塔をはじめ有名な世界遺産もランクインしているが、理由の多くは混雑がひどく、周辺が観光開発されているため。ピラミッドの周辺にはピザハットやケンタッキーフライドチキンがあり、客引きもウザいと書かれており、パリやピサ、チチェン・イッツァも似たような理由だ。プラハなどの都市の場合は「他にも似たような都市は多い」としている。

ただ、個人的にはピラミッドやプラハ、チチェン・イッツァはベストな世界遺産のひとつなので、人によるのだろう。次のページではがっかりで有名な世界遺産を紹介しよう。

がっかりで名を馳せる「がっかり世界遺産」

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紀元前3000~前1500年頃まで約1500年間にわたって聖地として崇められてきたというストーンヘンジ

■ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群(イギリス)
フェンスに囲まれて近づけないし、思ったほど大きくない。ハイウェイの渋滞風景が見えるし、人が多くてよい写真を撮るのもひと苦労。そんな理由で酷評されることが多い。ただ、個人的には歴史的な意義に加えて、美的価値も高いと思う。

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シドニー・オペラハウス。シドニーのポート・ジャクソン湾は世界3大美港のひとつ。夜景と合わせればすばらしい景色が楽しめる

■ヒエラポリス-パムッカレ(トルコ)
純白の石灰棚をイメージしていたのに、水が少なくて土やコケが目立つ時期や場所があり、石灰棚の上にはホテルも見える。でも、すべての石灰棚がそんな状態ではないし、ローマの円形劇場もあれば遺跡が沈んだプール(パムッカレ・テルメル)で泳ぐことだってできる。

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ローレライの岩山。ラインガウのワインでも飲みながら悲劇の物語をのんびり聞いているくらいがちょうどいい

■ナスカとフマナ平原の地上絵(ペルー)
セスナで上空から見るのだが、「小さい」「薄い」「揺れる」ということで、確認できる地上絵はほんの少しだったりする。セスナは旋回を繰り返すので、酔ってしまって見学どころではないという人も。酔い止めを持っていくのはもちろん、事前にある程度、地上絵の形を予習しておこう。

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九寨溝の絶景。かつてはハイシーズンの殺人的な人出で知られていたが、現在は入場者の制限を行っている

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「え、これだけ?」といわれることの多いマダラの騎士像。周囲にさまざまな遺跡があるので、合わせ技で楽しみたい

■シュトゥルーヴェの三角点アーチ観測地点群(ウクライナ/エストニア/スウェーデン/ノルウェー/フィンランド/ベラルーシ/モルドバ/ラトビア/リトアニア/ロシア)
天文学者シュトゥルーヴェが経線を測量した34の観測地を登録した世界遺産。なかには小さな穴が穿たれているだけ、小さな記念碑が置いてあるだけなんていう場所もある。こうした世界遺産は見た目一発で感動することはできないので、その歴史を学んでから訪ねるようにしたい。

最初に書いたように、「がっかり」というのはイメージと現実のギャップから引き起こされる感情だ。だから事前にがっかり具合を知ることがひとつの解決法だ。

もう一つの解決法は、その名所の背景を知ることだ。特に世界遺産には必ず美的価値や学術的価値があり、背景に壮大なドラマが横たわっている。事前に登録理由などを調べていくことをオススメする。

最後に、個人的にではあるけれどもっとも「がっかりしない」世界遺産を紹介しておこう。ブラジル・アルゼンチン双方で世界遺産登録されているイグアスの滝(イグアス国立公園)! これは間違いありません!!

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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

この記事のライター